好きなトラバ増田47選
増田においてトラバ*1されたもののうち、好きだったもののまとめです。
今のアカウントでブクマした、ここ数年のもの中心。
基本的に、最初のリンクがトラバ先の増田(多くの場合、元増田)、2番目のリンクが好きなトラバ増田てす。
創作トラバ
ひょっこりさんの設定がよい。
この設定だと最後まで人間味がない存在であり続けそうだけど、意外と人間的だった。
もう少しブクマがついても良かったと思う。
人以外の生き物やモノになりきった増田は、一定数存在し*2、このトビウオ増田もその1つ。
「海と空とまるで〜」の表現や最後の段落が好き。
急に始まって急に終わる。
食いちぎられている瞬間を切り取るところがよい。
こんばんは、牡蠣です。正確には、前世で牡蠣でした。無脊椎動物のため、..
三者三様。
人外増田は、「こんばんは、〇〇です」の形をとることも多い。
顔真っ赤にして血涙流しながらレスバできるのってそれはそれですごいな 自..
俺の友達の吉田君はマジでレスバする時に血の涙を流すんだけど、一度どう..
意味は分かるんだけど、意味不明でよい。
改変トラバ
ブコメにも指摘があるが、優れた改変は、改変後が元ネタなんじゃないかと錯覚させるような力がある。
元増田(削除済み):一般の人は現代アートを絶対に理解できない
元増田が削除された結果、「オリジナルなきコピー」状態になったのがまた、現代アートの趣を感じさせる。
約25分で改変したスピードにも注目の集まったトラバ。
有識トラバ
突然現れて妙に詳しい知識を披露するトラバたち。
「書いたな、俺の前で」の形で書かれるのもこの系譜である。
舐めすぎている。野戦築城術といういうものは、単一機材によってのみ効果..
北海道広尾町には音調津(おしらべつ)と言う小さな漁港がある。 元はアイ..
(削除済み。[B! 増田] 俺はどうやって死んだか明確に覚えてる。参照。)
この増田、そうとう考えて書いてるなと思う。 あるいは欲求のままに書いた..
箸の持ち方で人を避けても良いけど そうなると自分みたいな見た目も悪い、..
ちゃんとキャッチーなタイトルをつけないから折角長文を書いても無視され..
この後、元増田と内容は同一でタイトルだけを変えた増田が投稿され、ブクマ数が元増田の10倍以上に。
(現在は、そこから更にタイトル・内容が変更されている。https://anond.hatelabo.jp/20190618140248)
言葉遊びトラバ
ブコメだったらスターがじゃぶじゃぶ付いてもおかしくないトラバ群。
エアープランツです おまえら人間の身勝手さに怒りが止まらない そもそも..
とくに何か食ってるようでもないのに長期間動いてるけど、ゾンビって永久..
スーパーで買い物中に、家のラス1のスポンジがズタボロだったことを思い出..
キッチンの隅に家建てられるってキッチン広すぎだろ 天下の台所かよ
(削除済み。シン・エヴァの感想を書いてる人達に対して、不要不急の外出をやめろ、という内容。)
エヴァンゲリオンの劇場版なんだからQを要するに決まってんだろ
その他のトラバ
3年前の私へ。 あなたは死なずに3年後も生きているし、 3年後も同じ会..
3年越しの自己トラバ。
びっくりするほど、ユートピア。 悪霊たちに、さようなら。 悪霊たちにも..
色んな文体模写の流れになったトラバの流れ(上記以外にも色々書かれている)も面白いし、最終的に、「びっくりするほどユートピア」に帰着したのも良かった。
「記事への反応」のところ参照。
「お前の書く文章はリズムが悪いから読みにくい。 それはお前が普段人と会..
あれくらいがニッチな性癖として多くの人間が認識できるラインなんじゃな..
名古屋に遊びに来る時、観光地気分で「マウンテンって喫茶店連れてってよ!」とか言い出す他県人どもに一言言っておく
東京生まれ東京育ちの若者が田舎に転勤になって死ぬほど辛い話 追記2
お前が二度と東京に戻れませんように!! お前が二度と東京に戻れませんよ..
匿名ならではの呪詛でもあるんだけど、「風の歌を聴け」(村上春樹)*3を反転させたオマージュもよい。
村上春樹は、「都市の文学」・「都市小説」の書き手としても語られてきた*4。
うちの赤ちゃん(1歳2ヶ月)はヨンデェが言えない。だからンっ!って力..
増田ランキングも更新しておくか。 1位:増田 2位:増田 3位:増田 4..
某合衆国の宇宙開発関連部局の人間が、非公式に我が国の外洋沖合に軌道エ..
おわりに
増田を読んだ時の感想は、その増田にどう辿り着いたかも影響する。
ホッテントリ経由なのか、ブログ経由なのか、0ブクマ0トラバの増田に自分だけで辿り着いたのか。
トラバ増田は元増田に比べ、類型的にブクマがつきにくく、良い内容の増田でもブクマがないことも多い。
それも、トラバ増田固有の読後感に繋がっているのかもしれない*5。
ところで、今年、「はてなインターネット文学賞」が開催された。
この文学賞の特徴の一つは、その対象作品の定義の無さ、不十分さだったと思う。
作品発掘部門公式ページ*6には、「『もっと多くの人に知ってほしい!』と思ったお気に入りの作品」程度の記載しかなく、また、「Q. どんなものが対象になるの? A. 候補作品の一部をこちらのページでご覧いただけます。」という不思議なQ&Aが掲載されていた。
※この記事ははてなブックマーク Advent Calendar 2021 - Adventarの12月22日の記事です。
*1:かつて「トラックバック」機能としてあったもの。現在は「言及する」ボタンで同じことができ、「記事への反応」欄に表示される。
大雑把に言えば、2ch(5ch)におけるレス、Twitterにおけるリプライのようなもの。
いまだに「トラバ」と呼ばれることも多い。
*2:「人外増田」などのタグが付けられることが多い。
*3:作中で、ラジオDJが「一度しか言わないからよく聞いておいてくれよ。 僕は・君たちが・好きだ。」と話すくだりがある(太字部分は作中でも太字)。
*4:川本三郎「都市の感受性」、松本健一「村上春樹―都市小説から世界文学へ」
*5:なお、若干違う話ではあるが、「さそりアーマー効果」というものがあるとされている(とんだお笑いの2018年下半期の増田アワード20選 - あのにますトライバル)。
*6:https://bookmark.hatenastaff.com/entry/campaign_hatena20th