こんにちは。増田に依存してる人です。
急に、3年前のお題について書く。
家、ついて行ってイイですか?
まずは、無関係なようだが、「家、ついて行ってイイですか?」について。
「終電を逃した人などに対し、自宅までのタクシー代を出す代わりに、自宅までスタッフがついて行って取材する」というバラエティ番組だ。
この番組の良いところは、出演者が普通の人だということだ。*1
テレビに出る人というのは、プロであれ、「素人」であれ、何かに秀でていることが多い。
「家、ついて行ってイイですか?」の出演者は、そうではない。
ただ、終電後の駅周辺にいて、スタッフに声をかけられただけである。*2
普通の人の普通の生活。
これを見る機会は、意外と少ない。
普通の人といっても、職業・性別・年齢・境遇はバラバラで、自分と似た属性の人との付き合いが多い身にとっては新鮮だ。
生活感に溢れきってる部屋を見るだけでも面白い。
また、出演者は、大抵の場合、来し方行く末を語る。
そこには様々な出来事があり、それぞれの喜怒哀楽がある。
メディアが取り上げないような大多数の人々にも、各々の人生があることを実感させられる。
また、この番組の出演者は、たまたまスタッフに出会わなければ、一生テレビに出演しなかったかもしれない人達だ。
そんな人達(やその家族)の生きた証が、大々的に放送されてると思うと、他人事ながら不思議な感慨を覚えてしまう。
増田もどこか「家、ついて行ってイイですか?」に似ている。
誰もが増田を書くことができるし、書き手の属性は様々だ。
そこにはそれぞれの人生がある。
ネタや釣り、創作ですら、時としてその背後の人格が見える(気がする)。
増田が書かなければ、広く知られなかったようなこともある。
知らない世界の出来事もあれば、「自分が書いたんじゃないか」ってくらい共感できる内容もある。
好奇心を満たす未知の内容と、共感を生む既知の内容。
そういう「何者でもない者達による書き込み」が面白いんだと思う。
「誰が言ったか」が重視されない、金の臭いもしない、混沌に満ちた「古き良きインターネット」*3の幻影をそこに見ているのかもしれない。
希薄化された人間味
書き手としての増田の姿は目に見えない。
声も聞こえないし、そもそも増田が自称するような人間が存在するかも分からない。
そういう、適度に人間味が希薄化されているところもよい。
増田には、家族や親しい友人からの相談だと仮定すると、ハードすぎる内容もある。
ネタかもしれないし、反応したくなければ反応しなくてもよい。
増田はそのくらいの位置付けである。
現実の人間は、ちょっと人間味があり過ぎるのかもしれない。
宝探しと「猿を壊す実験」
増田の大半はゴミである。
意味不明な書き込みや不毛な議論、箸にも棒にもかからない内容が大勢を占める。
極まれに、読むに値する日記、興味深い内容があったりして、これを探すのは、宝探しにも似ている。
「ゴミ溜めの中から原石を見つけるような」行為とは、まさしくその通りだと思う。
「猿を完全に破壊する実験って知ってる?」で始まるコピペがある。
その内容の真偽は知らないが、「報酬が出たり出なかったりするものに人はハマる」というのは、ありそうな話だ。
増田を漁る行為は、これに似た側面がある。
訳の分からない文章を読み続けたのちに、好みの文章に出会った喜びは大きい。
また、自分が1stブクマした増田がホッテントリ入りすると、「ワシが育てた」感があってなんとなく誇らしい。*4
ネタバレの不在
世の中の大抵の読み物に、事前情報はつきものだ。
フィクションなのか、ノンフィクションなのか。
ジャンルは何なのか。
「書き手が誰か」で面白さが予想できたりもする。
極端な場合、書き手やPOPだけで、結末の予想までつくことすらある。
増田にはそれがない。
ジャンルはおろか、フィクション(のテイ)なのかノンフィクション(のテイ)なのかすら分からない。
かつて、「面白いかどうかの情報すらネタバレだ」と論じた増田があったが、その意味でのネタバレすらない。
そんな良さもある。
増田の書き手として
増田をたまに書くことがある。
増田にあるゴミを増やしているとも言う。
とはいえ、自分の増田が、何の反応もなしに流れていくのは悲しい。
そんなときに有り難いのは、1st〜3rdブクマをしてくれる人達だ。
投稿して間もない内にブクマがつかなければ、そこから伸びることは稀である。
この有り難さを味わうと、自分もできるだけ1st〜3rdあたりのブクマをしようという気にもなる。
(1stブクマはなかなかできていないけれども)
大喜利のネタ振りとして
もちろん、大喜利も楽しみだ。
ネタコメのために増田を読んでるみたいなところもある。
スターをもらえれば嬉しいし、秀逸なブコメを見るのも楽しい。
自然発生的な団体芸も、「スタンドプレーから生じるチームワーク」っぽさがあってよい。
おわり