「作者の気持ちを答えよ」「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」問題(メモ)

作者の気持ちを答えよ(考えよ)

 

数学の面白さは異常 文系は永遠に作者の気持ちでも考えてろよ | ログ速@2ちゃんねる(net)

タモリ倶楽部(2018年):受験業界震撼の問題企画!作者の気持ちを作者は解けるか!?

 

そもそも「作者の気持ちを答えよ(考えよ)」という問題は存在するか

 
実在に疑問:

タモリ倶楽部でも特集された「作者の気持ちを答えよ」問題にまつわる根強い誤解|矢野利裕|FINDERS

国語で作者の気持ちを答えよという問題はほんとうに出ているのか誰か調べてほしい - Togetter

現代文で「筆者の気持ち」ってそんなにあるのか

 

実例:

国語で作者の気持ちを答えよという問題はほんとうに出ているのか誰か調べてほしい - Togetter(コメント欄)

 

日本における文学研究の歴史*1

 1970年代、作家論の時代から作品論の時代への移行。

作品から「作者の意図」を読み込むのが作品論の最終目的。

「この作品では作者はこういうテーマを書こうとした」「これこそ漱石が本当に言おうとしていたことである」などと論じられる。

1980年代、テクスト論の時代が到来。

さまざまな方法を使ってかまわないが、作者に言及することだけはしないという立場。

ニュー・アカデミズムの問題意識を背景として、ナラトロジーの導入。

「語り手」を設定する必要性。「読者」概念導入の機運。

  

美学

作者の意図と作品の解釈 - 9bit

現実意図主義の瑕疵

 

野坂昭如のエピソードの真偽

長女が否定:

火垂るの墓」にまつわる原作者父娘のエピソード、本人によって正式に否定される【やじうまWatch】 - INTERNET Watch

『我が桎梏の碑』に「下の娘」のエピソードとして記載:

西宮ブログ | 地域ブログ 【西宮の地域・周辺クチコミ情報が満載】

 

おわり

*1:石原千秋『読者はどこにいるのか 書物の中の私たち』